ヨーロッパの美しき日々

GDP世界一のお金持ちの国ルクセンブルクがどんな国なのか,ドイツやフランスなどの周辺国の旅行記事とともにレポートします。

プランタン・モレトゥス印刷博物館(ベルギー)

プランタン・モレトゥス印刷博物館 Museum Plantin-Moretus/Prentenkabinet

現存する最古の産業印刷工房のようです。
1605年から1867年まで印刷業に使用されていた建物は、その建築的価値と当時のヨーロッパ最大の印刷出版工房の生活と仕事の例証であることが評価され、2005年に世界文化遺産に登録認定されました。


中庭。こっちに来てから中庭をよく見るようになった気がする。

活字印刷ができるまで


金属でできている。繊細で精巧なつくりに感動する。


一字一字ならべる。インデントやスペースまで考慮されている。



インクをつけて


この装置を使って次々に印刷するみたい


フォントの細部にまでこだわっている

ピースを作る工程。

徹底的に美を追求している


ほら、なんだか1ページがとってもありがたいものに感じてきませんか?
そこまで手間をかけて伝えたかった言葉は何だろう。

住居として使われていた痕跡もあります



たぶん軽いお化け屋敷より雰囲気ある

便利さと引き換えに見えなくなってきているもの


世の中は情報であふれています。
ボタンを押せば文字が打てるパソコン。
ワンクリックで大きさやフォントも変えられます。
でも昔は、今よりも何倍も手間をかけて、一冊の本を作っていた。
本が大変ありがたかった時代があった。

そんな時代に思いを馳せ,1冊の本、1つの言葉を大切にしようと、改めて思いました。