(世界遺産)ヴィース教会と奇跡の伝説(ドイツ)
ヴィース教会 Wieskirche
1730年,神父と修道士が行事のために「鞭打たれる救い主の木像」をつくりました。
しかし,血と傷が刻まれた木像はあまりに悲惨だったため,結局行事では使われなくなりました。この木像は村の食堂の屋根裏部屋にしまわれました。
1738年,農婦が「鞭打たれる救い主」を自らの農場に譲り受けました。
ある日,熱心に崇拝していると,木像の頭部が涙のように見えるしずくが流れたというのです。1738年6月14日のことでした。
「涙の奇跡」が瞬く間に広まり,農場の礼拝堂にはたくさんの人が押し寄せるようになりました。
押し寄せる巡礼者を受け入れるべく,1754年,ヴィース教会堂が完成しました。
アクセス
世界遺産なのに,バスの本数が数えるほどしかありません。
今回は近隣の村,シュヴァンガウ(schwangau)から行きました。
移動時間は45分,バスの料金は片道6.30ユーロでした。
ロココ様式の傑作
礼拝堂に入った瞬間,圧倒されます。
ロココ様式
貝殻の曲線を多用する繊細なインテリア装飾をロカイユ装飾(ロカイユ模様)と呼ぶようになりました。ロカイユはもともと岩の意味です。ロカイユが転じてロココとなりました。バロック様式から派生したものだと考えられています。
・・・という知識を入れておくと,確かに天井の絵と建築物の装飾が見事にマッチしているだけでなく,多様な曲線の使い方に目が行きます。
一目見る価値はあり
個人旅行の時はバスの本数が少ないので時間に注意。
この日は30分の滞在か,3時間の滞在かを迫られました。急ぎ足であれば30分でも見学はできると思います。
ベルトラなどの,ミュンヘンからのパッケージツアーを利用するのもいいかもしれません。