アパルトヘイトの爪痕(南アフリカ)
アパルトヘイトは,南アフリカで行われてきた人種隔離政策です。
アパルトヘイト下では,黒人は低賃金の職しか与えられず,教育も受けられず,住む場所,交際できる相手の限定されるなど,一方的な差別,搾取を受けてきました。
1994年にアパルトヘイトが撤廃されましたが,南アフリカにはまだ解決されていない問題がたくさんある・・・
南アフリカにきれいなところばかりではなく,暗い過去の部分も見ておこうと,タウンシップツアーに参加しました。
District Six (第六地区)。
かつて差別されていた人たちが,住むことを強制された地域。。
コンテナのような狭い家の中には,3家族が住んでいるという。
タウンシップツアーに参加する前に,ガイドのお兄さんにお菓子を渡す。
ここに住んでいる子どもたちにあげるためだ。
最後に「しー」ってしているのは,残念ながら全員に渡す分量がないから。
些細なお菓子だけど,とっても喜んでくれています。
家と家の間を進む。
子どもたちが遊んでいたり,ダンスしていたりする。
この子たちには罪がないのに。
「生まれた所や皮膚や目の色で いったいこの僕の何がわかるというのだろう」
ブルーハーツの名曲「青空」を思い出す。
このツアーを参加することで,ここの地区の人に,手に職を付けるための技術を教える場があったり,作った工芸品を売る場所があったりと,何もしないでいるのではなく,自立に向けて一歩一歩進もうとしていることがわかりました。
そして,ここにすむ子どもたちの,力強く生きる姿をみて,深く考えさせられました。なんだろう「かわいそう」とかじゃなくて。うまく言えないけれど。
「強く生きて,誰かに何かを与えられる人でありたい」
そんなことを思いました。