定点観測をしているわけ~ESD 持続可能な開発のための教育の視点から~
僕はアドルフ橋というルクセンブルクにある橋から,なるべく同じ画角で木々を定点観測する活動を行っています。
春
夏
秋
持続可能な開発のための教育
ESD( Education for Sustainable Development)
持続可能な開発のための教育(ESD)は、持続可能な社会づくりの担い手を育む教育である[1]。環境、貧困、人権、平和、開発といった"持続可能ではない将来を招く"課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組む(think globally, act locally)ことにより、それらの課題の"持続可能な"解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そしてそれによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動を指す。(wiki)
環境というところに視点を絞ると,気候変動問題が近年よく取り上げられています。
よく聞くのは,空気中の二酸化炭素濃度上昇による気温上昇によってさまざまな問題が起こるという話。
では,どの程度気温が上昇しているのかというと、、、
100年で0.73℃(ソース 気象庁)
昨日と比べて気温0.73℃の違い,感じ取ることできますか?
僕は無理です。
でもこの0.73℃が今,地球に大きな影響を及ぼしつつあるのです。
100年で0.73℃上昇した。
なんでそんなことが言えるかと言えば,100年前にせっせと気温を測っていた人がいるからです。
小さなスパン(1年2年)では変化が感じられなかったとしても,50年,100年というスパンでは,変化が起きるかもしれないのです。
そのような視点に立てば,いま僕が収集している定点観測のデータは,将来貴重なデータになるかもしれません。
例えば,地球の平均気温が上がれば,春に葉が芽吹くタイミングが今よりも早くなったり,秋に葉が落ちるタイミングが今よりも遅くなったりするかもしれないのです。
100年語の地球を想像しつつ,できれば明るい未来を期待しつつ,今日も僕は定点観測を続けます。