明日からまた頑張ろうと思う話
パリのドミトリー。
同じ部屋になった男性。
中東系?な感じで背丈の大きい人。
「君は何て言う名前なの?」
「どこからきたの?」
すごく気さくに話しかけてくれる。
僕の中で、馴れ馴れしく話してくる人は、詐欺かスリだと思っていたので、少し警戒してしまった。
それでも英語がかなりイマイチな僕に、熱心に話しかけてくれた。
それでも伝わらないから、google翻訳まで出してくれた。
その男性は、インドからきたという。
インドから、銀行関係の就職試験のために、来たという。
僕は観光に来たのになんかごめん。
「インド人は、数学がすごいできるってきくよ!さらにあなたは英語までできるしすごいね」
「まぁ、settlementだったし」
なんか一瞬,彼の顔が暗くなった気がする。
ん?・・・あぁ!
植民地!!
そうか、そうだよなぁ。
やっぱり歴史は知っておいた方がいいなと思った。
次の日。
見た目が大学生のアジアっぽい男の子に出会った。
今度は僕から話しかけてみる。
「どこからきたの?」
「台湾」
「おぉ、台湾と日本はとっても仲良しだよね」
それは知っていた。
向こうも日本人だから大丈夫だと思ったのかな?
その子はパリに映画の撮影に来てたらしい。スケールでかいな、、、英語力がなさすぎて、細かいことはわからないのだけれど。
「ところで、あなたはフランス語は話せるのかい?」
英語が残念な僕が、フランス語が話せると思ったのかい?知っている単語はボンジュールとメルシーだけさ。
「英語もイマイチなのに、フランス語もできなくて大丈夫か!?」
そこからなぜか、台湾人によるフランス語講座が始まった。
「じぇはアイ。しはアナタ。あん、どぅ、とろわはワン、トゥ、スリー」
あ、ありがとう。
スイッチ入ったのか全然彼を止められない。
パリまで来て、試験を受けたり、映画を撮ったり。
異国にいくのは、それだけでエネルギーのいることで。
夢があるって素晴らしい
彼らには、自分のやってみたいことにチャレンジしたいという気持ちがすごく伝わってくる。
どうしても「失敗したらどうしよう」「それをやってなにになる?」とか、やる前から起こり得る問題を考えてしまって。
立ち止まることはよくないと思いつつ、一歩が踏み出せないけれど。
やっぱり夢に向かっている人は、エネルギーがあって。
顔がいきいきしている。
そばにいるだけで、こちらまでエネルギーが湧いてくる。
自分も、やりたいことにチャレンジしていこうと、改めて思いました。