ヨーロッパの美しき日々

GDP世界一のお金持ちの国ルクセンブルクがどんな国なのか,ドイツやフランスなどの周辺国の旅行記事とともにレポートします。

かたかな

小学校ではかたかなの使い方を習う

 小学校2年生には「かたかなひろば」という単元があります。
 どんな言葉をカタカナで表すのだろう?
 かたかなを使って文章を作ろう!
 みたいなたんげんです。

 教科書の中に,擬人化した動物たちが,学校で遊んでいる絵があって,かたかなの言葉がいくつ書かれている。
 「プール」「ドッヂボール」「タオル」「ジャンプ」「マット」「サッカー」・・・

 「犬がマットででんぐりがえしをしている」
 みたいな文が書ければねらいは達成なわけです。(文字だけだと,このモデル文ですらカオス)

前提を疑う

 かたかなを使うときは
  ・海外からきた言葉
  ・擬音語
 ということを,詳しくは説明せず感覚でつかんでいきます。

 これを,海外で教えるとどうなるか・・・
 
 「ジャンプってかたかなで書くの?僕は日本にいるときもジャンプしたことあるよ?」
 「きっくってキックなの。キックしないとサッカーできないよ?」
 「タオルって外国からきたんだ?日本はプールに入った後どうしていたの?」

 ほう。
 すごい鋭い質問だ。
 「そんなこと考えたんだ!天才!!」
 とか言ってみる。けれど,大人はこの問いに対してどう説明するべきなんだろう。

フランス人

 日本語が大好きなフランス人に質問された。
 「もうすぐと,そろそろはどう違うの?」

 確かに,その時間が差しせまっていることを示す言葉だけど・・・
 「そろそろ着く」とも言うし
 「もうすぐ着く」とも言う・
 同じ意味難鬼なんで2つも言葉があるの?

 うーん。

 「若者言葉を知りたい。やばいはいくつ意味があるの?」

 うーん。

 女子高生ならこたえられるのか?

いろんな見方が広がる感覚

 日本人なら,みんな日本語を話す。
 日本語ですら,言った言わない,それはそういう意味jはないとか,もめたりするけれど。

 ルクセンブルクは小学校低学年でルクセンブルク語を習い,
 中学年でドイツ語を習い,
 高学年からはフランス語で授業をし,
 社会に出たら英語までマスターしている。

 イラクからの難民もいるし,
 パリから引っ越してきた人もいるし,
 イタリアから転勤になった人もいる。


 日本語には,日本語にしかない奥ゆかしさがある。

 「日本人なんだからこう言えばわかるだろう」
 「なんで言ったことがわからないの?」
 「言わないでもわかってよ」
 「なんで○○で××するの?」
 「早く△△するべきだ」


 日本人が日本語を使いこなしているがゆえに,相手に対しての要求水準を勝手に引き上げげてはしないか?
 相手が自分と同じバックグランドをもっていると,勝手に定義していないか。

 多様な視点で物事を見ることで,自分の人生が豊かになっていくのではないでしょうか?