ヨーロッパの美しき日々

GDP世界一のお金持ちの国ルクセンブルクがどんな国なのか,ドイツやフランスなどの周辺国の旅行記事とともにレポートします。

本物にふれる【Nancy in France】(20180603)

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価値とは何か

 激変の時代。
 無数の新しいものが生まれ,消えていく。
 人は時代や社会の中で,変わらない価値を求めていく。
 価値とは何か。
 
 人はそれを,人が欲しがることだといい,
 人はそれを,新しいものを生み出すことだといい,
 人はそれを,人からの信用だという。

 価値を定義することはできない。
 しかし,生きていくためには対価を得る,価値を生み出していかなければならない。
 
 何もないところから価値は生まれない。
 
 例えば,新しいものを生み出していくためには,何がこの世の中に存在しているのか知ることによって,何が存在していないのかに気付く必要がある。

 googleがあれば,たいていのことを知ることができる。
 知識を得たなら,次は実際に行動してみる。
 
 価値があるものがもつ,存在感,空気。
 デジタルに変換しきれない魅力が,その価値の根源にあるはずだ。

ナンシーって?

 アールヌーヴォー。新しい芸術という意味のフランス語。
 その中心となったのがナンシーだ。
 それまでの石像から,ガラスや鉄などの新しい素材を使い,その良さを引き出す方法を模索した。
 直線をなくし,草や花に見られる曲線,非対称性を表現している。

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 凱旋門

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アールヌーヴォー式の家具や窓への装飾

アクセス

 交通手段 鉄道(ルクセンブルク中央駅⇔ナンシー駅)
 費用   往復26€
 時間   片道およそ二時間
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ルクセンブルクの車窓から

スタニスラス広場 place stanislas

 豪華な金装飾の門と噴水。世界遺産

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遠くから見ても,その華やかさに驚かさせられる

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近づいてみるとなかなかの迫力。

スタニスラス広場の門。細かな細工と曲線。

ひとつひとつが,とても繊細。

ナンシー美術館 Musée des beaux-arts de Nancy

 毎月第一日曜日は無料とのことで,訪れてみた。

 階段ですら雰囲気がある。


油絵って写真じゃ全然発色が伝わらないなぁ



 一番大きかった絵。絵の中の人物のほうが僕より大きい。


 重ね塗りするからかなぁ。実物は立体感がすごい。



地下にあるアールヌーヴォーコレクション。

ペピニエール広場 parc de la pepineire

 特に観光名所というわけではないのだけれど,やっぱりこっちの公園は落ち着く。




突然の花畑と森林



 ディズニーシー的なオブジェ。
 静止画が切り取る生き物みたいな水。


大噴水。
風のある日は水浸しになりそう。
でも大満足。

google検索は便利。
でも,画面の中ではわからないこともある。

空の青さ。
花の色。
絵の大きさ。
空気のにおい。

それらのことを経験と呼ぶのだと思う。