本物にふれる【Nancy in France】(20180603)
価値とは何か
激変の時代。
無数の新しいものが生まれ,消えていく。
人は時代や社会の中で,変わらない価値を求めていく。
価値とは何か。
人はそれを,人が欲しがることだといい,
人はそれを,新しいものを生み出すことだといい,
人はそれを,人からの信用だという。
価値を定義することはできない。
しかし,生きていくためには対価を得る,価値を生み出していかなければならない。
何もないところから価値は生まれない。
例えば,新しいものを生み出していくためには,何がこの世の中に存在しているのか知ることによって,何が存在していないのかに気付く必要がある。
googleがあれば,たいていのことを知ることができる。
知識を得たなら,次は実際に行動してみる。
価値があるものがもつ,存在感,空気。
デジタルに変換しきれない魅力が,その価値の根源にあるはずだ。
ナンシーって?
アールヌーヴォー。新しい芸術という意味のフランス語。
その中心となったのがナンシーだ。
それまでの石像から,ガラスや鉄などの新しい素材を使い,その良さを引き出す方法を模索した。
直線をなくし,草や花に見られる曲線,非対称性を表現している。
アールヌーヴォー式の家具や窓への装飾
スタニスラス広場 place stanislas
豪華な金装飾の門と噴水。世界遺産。
遠くから見ても,その華やかさに驚かさせられる
近づいてみるとなかなかの迫力。
スタニスラス広場の門。細かな細工と曲線。
ひとつひとつが,とても繊細。
ナンシー美術館 Musée des beaux-arts de Nancy
毎月第一日曜日は無料とのことで,訪れてみた。
階段ですら雰囲気がある。
油絵って写真じゃ全然発色が伝わらないなぁ
一番大きかった絵。絵の中の人物のほうが僕より大きい。
重ね塗りするからかなぁ。実物は立体感がすごい。
地下にあるアールヌーヴォーコレクション。
ペピニエール広場 parc de la pepineire
特に観光名所というわけではないのだけれど,やっぱりこっちの公園は落ち着く。
突然の花畑と森林
ディズニーシー的なオブジェ。
静止画が切り取る生き物みたいな水。
大噴水。
風のある日は水浸しになりそう。
でも大満足。
google検索は便利。
でも,画面の中ではわからないこともある。
空の青さ。
花の色。
絵の大きさ。
空気のにおい。
それらのことを経験と呼ぶのだと思う。