ヨーロッパの美しき日々

GDP世界一のお金持ちの国ルクセンブルクがどんな国なのか,ドイツやフランスなどの周辺国の旅行記事とともにレポートします。

道徳はとりあえず意見でればOK?

 道徳の授業について相談を受けた。
 相談されるのはとっても嬉しい。

 なんでも道徳の授業研究をしなければならないようだ。しなければならない研究のモチベーションはたぶんあがらないけど,とりあえず押し付けて仕事と過労死増やすのが学校あるあるなんだけど。

 勤労大切さについてやりたいみたい。
「シルバー人材の人は定年過ぎたのになぜ働くんだろうか」って考えたいみたい。
ねらいとする価値はあやふやでよくわからない。

文部科学省がいう道徳で扱う内容
 勤労の尊さや意義を理解し,奉仕の精神をもって,公共の福祉と社会の発展に努める。

 僕のコメントは「2018年的な働き方の価値観を生徒は考えたいと思うの?」って言ってみた。なんか,あんまり興味沸かないんだよね。今,今のことを考えるって,手遅れな感じする。
 たぶんシルバー人材がなんたらは「やりがいがなんたら」みたいな答えが教師側の主張とか正解ににしたいのかな?正解がないと不安になっちゃうんだろうけれど。

 生徒が実際働き始めるのってあと4年から10年くらい時間あるけど,僕だったら自分が働くときにどういう社会になっていて,そこで自分たちが何していくか考えたい。

 カメラができたから昔の画家は「見えたものを忠実に描く」から「どう見えているかを表現する」印象派みたいな人たちがでてきた。

 昔,手紙は飛脚がダッシュして運んでたけど,そのうち蒸気機関と出てきちゃって,電波まで飛んじゃって,飛脚よりメールの方が断然早いよねってなったけど,なんか感動するよねみたい感じで駅伝になってる。

 技術革新によって働き方って変わるはずなんだよね。
 で,技術革新の時にうまく立ち回れば,新しいビジネスとして成立するわけで。

 話し戻すと「働くことはやりがいがあるし社会にも役に立つよね」みたいな昭和的な,いや産業革命くらいから言われてそうな話を,いまさらみんなで話し合いたいと,生徒は思うのかなぁ?と僕は思うわけです。答え出てるじゃんみたいな。

 
 掃除ができないならルンバがいますけど?
 見たものを忘れたくないならスマホにカメラ付いてますけど?
 知りたいことがあったらググれば知識は出てきますけど?

 みたいな,人間の足りてない部分とか,今まで努力でカバーしてきた部分とかってもう補完してくれるデバイスが出てきている。

 もっというと,やりたくないことを,やらなくてもいい世の中になっていくはずなんだよね。
 仕事はつらいこと,お金もらっているから我慢してやること,みたいな価値観ももう成立しなくなるかもしれない。

 タクシーとかもすでにuberとかでてきてるし,
 アパレル店員もアマゾンとか メルカリの方が人件費かからなくていいし,
 介護業界は大変みたいだけど,歩行の手助けとかフィジカル的なパワーが必要な分野の研究はすごいすすんでる。

 そんな2030年がくるけれど,人間はなんで働くのか,働くって何なのか,生徒は考えたらいいんじゃないのかなぁと思います。
 
 まぁこれも,生徒はというか僕が正解でないから,僕が考えたいだけなのかな。うーん。