魅惑のビールとチョコレート,そしてEUの中心機関。ベルギー・ブリュッセル(2)(20180430)
(サンカントネール広場にある凱旋門)
ブリュッセルで見たもの,感じたものを発信していきます。
ぜひベルギー・ブリュッセル(1)もご覧ください。
グランプラスとその周辺
グランプラスはギルドハウスに囲まれた広場です。
ギルドとは,今でいう組合?みたいなものです。ビール,肉,毛織物など,それぞれの権利を守るために組織されていました。1695年,フランスのルイ14世の命令で,市庁舎を除くほとんどの建物は壊れたり火災で燃えたりしてしまいました。しかし,ギルドたちは驚くべき速さで今のように再建させたといいます。
馬車が中世っぽさを加速させてくれます。
小便小僧も一応拝見。
あまりの小ささに逆にびっくり。
愛称は「ジュリアン君」
世界中から衣服が送られている衣装もち。と,いろいろエピソードはあるけれど「ふーん」って感じ。
少し歩くだけで美しい公園にたくさん出会えます。
大衆酒場に潜入
ベルギーの地ビールと言ったら「ランビック」ということでいただいてみた。うーん,複雑な味と香り。
店員の兄ちゃんがクレイジー。というか雰囲気がクレイジー。ビールのサーバーからグラスに注ぐビール,半端ない量こぼしているけどそれは演出?注ぎ終わったビール瓶?わざわざ床にぶん投げて粉々にするの,それはラーメン屋の湯切り的なパフォーマンス?でも,みんな楽しそうだからまぁいいか。
赤いビール。ほんのり甘みがあります。ほんとのビール好きの方にとっては,好きか嫌いか分かれるかも。
ビールは 250 ml 3€くらいから。
ヨーロッパ・ユニオン
EUの本部。
ブリュッセルにはEUの本部が置いてあります。その理由の一つはベルギーが多言語国家だからというのがある。街を歩いて入ても,フランス語,オランダ語が併記されていて,話せば英語も通じる。なんでこんなことになってんの?って少し調べてみると・・・
宗教がやっぱりかかわっているみたい。大きな聖堂が各地にあるように,宗教の影響力は強い。
自分たちの信じていることが,大国の意向で「カトリックになれ」とか「プロテスタントになれ」とかいきなり強要される。
ドイツとフランス,大国に挟まれ,争いのたびに緩衝地として使われ・・・歴史に翻弄されてきた土地。
ヨーロッパの歴史博物館に行った。
資源を取り合って。
宗教を広めたくて。
領地を拡大したくて争い続けて。
第一次世界大戦。
トラウマのナチスによる虐殺。
博物館には生々しいガスマスク。
第二次世界大戦。
もう戦争はいけないよねって誓い合ったEU。
訪れたユーロ危機。
繰り返した争いの歴史。それに終止符を打つべく「ひとつのヨーロッパに」という発想,その歩みの重みは大きいものがあるように感じます。