ヨーロッパの美しき日々

GDP世界一のお金持ちの国ルクセンブルクがどんな国なのか,ドイツやフランスなどの周辺国の旅行記事とともにレポートします。

魅惑のビールとチョコレート,そしてEUの中心機関。ベルギー・ブリュッセル(1)(20180430)

 ルクセンブルクからベルギー・ブリュッセルへ。
 得意のflixbusを利用しました。

(経費と所要時間)
 ・期日   2018年4月30日
 ・経費   往復 € 28.98 (4000円程度)
 ・所要時間 約3時間

 さて,今回の目的は「チョコレートを買う」「ビールの飲み比べをする」です。結果的にその2つが,ベルギーやヨーロッパの歴史を辿るきっかけになりました。

(サン・ミッシェル大聖堂 cathèdrale St.-Michel)
 歴代国王が結婚式を挙げる王室ご用達の大聖堂。

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 15世紀に建てられたという大聖堂,完成までに300年の時間が費やされたといいます。そんなに前からこんな大きなものを建てられる建築技術にも驚きです。

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 美しいステンドグラス。
 美しいだけでなく,文字が読めない人にも,キリスト教の大事な場面を理解してもらうための役割を担っていたとか。(諸説あり)
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 遠目にみるときと,近くを見るときの見え方の違いに驚き。
 細部までよく手が込んでいます。
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 日本人にはあまりなじみがありませんが,これだけの建物を建てるためには,多額の費用が掛かります。宗教というものがいかに現地の人々の精神の深いところにあり,影響力があったのかということを感じさせます。

(ワッフル)
 おなかもすいたので,ブランチにワッフル。
 旅行ガイドにはよく,お店の名前がカタカナで書いてあります。外国に行くときには,読めなくても現地の文字で行き先を探すべきです。当たり前かもしれませんが。カタカナでお店を探しても,実際はつづりが全然違ったりします。特にフランス語は,読まない字が多いですし。

 Gaufres de Bruxelles
 ちなみに,ベルギーは歴史機的背景から多言語国家です。首都ブリュッセルは,つづりがそれぞれの言語で少し違います。
 フランス語 Bruxells
 オランダ語 Brussel

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 カプチーノとワッフル。
 ワッフルには2種類あって,日本でよく食べる,甘くてしっとりしているのはリェージュワッフルといいます。リェージュはベルギーのほかの都市です。
写真はブリュッセルワッフル。軽い食感,サイズの割にはあっさり食べられます。

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 せっかくなのでチョコレートソースをかけて。
 海外にありがちな甘ったるい感じはありません。上品な味わいです。

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(ギャルリー・サン・チュベール Galerie St.Hubert)
 ショッピングアーケードです。なんとなく福島の郡山,広島市内にあったものを思い出します。日本人がこういうことをいうと「どっちがいいんだ?」と優劣をつけがちです。特に「比べる」という言葉だと優劣をつけるニュアンスがあります。似てるけれど違う。違いを楽しみ,受容できる感性を磨いていきたいものです。

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 次から次へとチョコレートのお店が。この誘惑からは逃れることができない(笑)
 ディスプレイもかわいらしくて素敵です。
 Neuhausというお店でゆず味のチョコレートを買いました。このつづりでノイハウスと発音するそうです。

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 この通りではないけれどBS40という日本人の方がやっているお店でチョコレートを買いました。一粒 € 0.70。味や風味もとってもいいです。日本でも一粒 300 円以上するチョコレートはたくさんありますから,かなりお値打ちだと思います。

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 チョコレートだけでなく,かわいいデザインのカバンを発見。色づかいがヨーロピアンじゃありませんか?

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 そもそも,ベルギーでなぜチョコレートが有名になったの?という話ですが・・・
ベルギーは独立したあと,アフリカの現在での,コンゴ民主共和国を植民地としていました。現地民に過酷な労働をしいて,カカオ豆を生産させていました。しかし,コンゴの土地とカカオ豆はそこまで相性が良くなく,十分な生産量にはならなかったそう。そこで,フランスやイギリス(の植民地)からカカオ豆を輸入することになったそう。結果的にこれでカカオ豆を「ブレンド」するという文化ができ,さらに「プラリネ」というチョコレートの中にナッツなどのフィリングを詰め込むという調理法が,ベルギーのチョコレートを有名にしたそう。(諸説あり)
 特産物1つで,植民地の影響などの話につながるなんて,なんだか面白くありませんか?

 長くなってきたのでブリュッセル(2)に続きます。

penguin-yu.hatenablog.com